ウーパールーパーもアルピノ

バブリーな時代に流行った、トボケた面構えの「ウーパールーパー」はサラマンダーのアホロートル状態、かつ、アルピノです。

サラマンダーとは、外国の神話に登場する「燃えないトカゲ」のことです。火中でも焦げないで生きられるそうです。
実際は、両棲類の尻尾のある仲間を総称しているそうですが、両棲類の有尾類全体のことではありません。ややこしいですが、「サラマンダー」とする種が存在しません。
あの有名なウーパールーパーは「メキシコサラマンダー」とされ、あたかもそのような名前と思われていますが違います。「アンビストマ・メキシカン」です。
この種類(亜目)は日本国内にはいません。日本語では「トラフサンショウウオ」と呼びますがサンショウウオとは別です。どちらかといえばイモリに近いかもしれませんが水中でしか生きられません。

「トラフサンショウウオ」は妙な生き方ができます。その一つの形態に「アホロートル」があります。
昆虫や、両棲類のように変態する生き物で、成体でない「幼体」のまま成熟し繁殖できる状態を「ネオテニー」といいます。「トラフサンショウウオ」のネオテニーを「アホロートル」と呼んでいるのです。

人間は猿のアホロートルだ。とか、ネオテニーだとか言うことがあります。チンパンジーの皮膚は黒ですが、赤ちゃんは肌色です。霊長類で、唇が露出し、体毛が生え揃っていない種を「ヒト(ホモ・サピエンス)」と言う。とか。

ホワイトタイガーアルピノは、ヒトにも起こる先天的遺伝欠損症で、色素を作れない状態で生まれたものです。日本で縁起がいいとされる「白蛇」は蛇のアルピノです。
白いワンチャンはアルピノではありません。犬でアルピノであれば、鼻も白、もしくは血管の色になります。

サーカスの見世物で「ホワイトタイガー」がいます。これも虎のアルピノです。白いカラスもです。

自然界ではアルピノは先天的に弱いことが多いため、遺伝子を残すことは稀です。
したがって、ときおり見かけるアルピノは先天的遺伝子欠損症で、その一代で終わることが多いのですが、人為的な保護下で繁殖に成功させるとアルピノ子孫を発生させることができます。
「ウーパールーパー」がその典型で、観賞用熱帯魚では「コリドラス」のアルピノを大量養殖しています。

白いウーパールーパーは現代でもペットショップで取引されています。たくさん養殖できたのでしょうか、それほど高価な観賞用生物ではありません。
輸入は禁止です。買えるるのは国内繁殖だけです。